Ration Cold Weather(RCW)



米軍寒冷地用戦闘糧食
Ration Cold Weather
通称"RCW"

寒冷地での作戦時に支給され、寒冷地で十分な熱量を供給するよう出来ています。
A、Bの2パックで一日分。これで4500kcalを摂取可能。
(栄養の割合的にはタンパク質8%、脂肪32%、炭水化物60%)
あと、低ナトリウム・低タンパクとすることによって、水分欲求量を下げ、
脱水症状を起こしにくいようになっています(1パックあたり塩分は5g)
ちなみにこのRCWは今現在製造が停止されており、現在のストックが消費され次第、
新型の寒冷地用糧食(MCW)へと移行されることになっています。
※今現在では、移行はかなり進んでいるようですね。
保存期間は保存状態にもよりますが、3年程度。



RCWは通常A・Bの2パックで一日分です。
上の写真はWornick社98年製Menu.1
ちなみに、メニューは6種類。以下に挙げておきます。
Menu.1:Chicken Stew
Menu.2:Beef Stew
Menu.3:Chili Con Carne
Menu.4:Chicken A La King
Menu.5:Chicken and Rice
Menu.6:Spaghetti with Meatsauce


内容物紹介

内容物一例
(Right Away Foods社96年製 Menu.3:Chicken Rice)
内容物のパッケージは、寒冷地でのカモフラージュのために白で統一。
メイン等はレトルトではなく、フリーズドライが使用されています。
レトルトが使用されていないのは、寒冷地だと凍ってしまうため。
フリーズドライのメインは、一応そのまま齧っても食べられますが、お湯を注いで食べるのが普通です。
なので、これを食するにはポケットストーブの類は必須。


Aパック
Aパックはオートミールやドリンク類、お菓子類で構成。
オートミールには数種類味があり、各メニューによって組み合わせが異なっています。
オートミール風味一覧
・Oatmeal, Strawberry and Cream
・Oatmeal, Apple and Cinnamon
・Oatmeal, Maple and Brown Sugar


Bパック
Bパックはメインのドライフードとドリンク及びビスケット類。
ちなみに、スプーンは各パックに1本ずつ入っています。


※参考写真※

箱にはこのようにA・Bパックをビニールテープで縛った状態で梱包。


ビニールテープを解いた後


・メーカー別に見るRCW

Rafco Freeze Dry社89年製


Right Away Foods社96年製



Wornick社98年製

ちなみに、89年製と96年製の間にSOPAKCO社製のものが入ります。
あと、製造会社を調べてみると上三社の住所がどれも
"McALLEN, TX 78505"
なので、同一会社だと思われます。


Wornick社98年製RCW一覧

Menu.1:Chicken Stew


Menu.2:Beef Stew


Menu.3:Chili Con Carne


Menu.4:Chicken A La King


Menu.5:Chicken and Rice


Menu.6:Spaghetti with Meatsauce


RCWメインの参考画像

RCWのメイン
中には窒素ガスが充填されているので、一応半永久的に喫食可能と言われています。
表には、作り方が表記されています。
これを作っているOregon Freeze Dry社は、民間向けの製品も作っていて、
かなりクオリティが高いらしいですが、最近では狂牛病問題で輸入ストップ中。
※一応チキン系統のメニューは輸入が続いているそうですね。
実際、このチキンシチューはクオリティが高くとても美味でした。


メインはビニール袋で包まれています。ビニール袋の底には厚紙が敷いてあるので、
他の皿等に移さずとも、このまま袋から食べることが可能。


今回は、あえてキャンティーンカップで調理。
お湯を注ぐと結構な量になります。これだけで、十分腹一杯。
味は、野菜や鶏肉の風味も食感もしっかりとしていて美味。
ただし味が単調なので、何か調味料が欲しいところデス。
※このRCWのメインはK-no様から贈って頂きました。
本当にありがとうございました。


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